ユーザーの立場で考える、エンドユーザー体感監視のすすめ

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みなさんはエンドユーザー体感監視という言葉をご存知でしょうか。

エンドユーザー体感監視とは

エンドユーザーからのサイトアクセスに、何秒でレスポンスを表示できたかを計測する、
サーバー監視などに使用する手法です。

これまでのサーバー監視は、機器が正常に稼働しているかの確認が主体でした。
しかし、この監視方法では、
機器が正常に動作していれば、サービスレベルは良好と判断されますが、
機器が正常に動作していても、エンドユーザーがアクセスしたときに、レスポンスが悪ければユーザーが離れてしまいます。

エンドユーザーが快適にアクセスできてる状態になっているか、
ユーザーの体感を監視対象とする手法が、エンドユーザー体感監視です。

エンドユーザー体感監視の方式

一般的な方法は、次の2つです。
仮想ユーザー方式
パケットキャプチャ方式

仮想ユーザー方式は、
ネットワークのいずれかの機器に、アクセスするサイト、検索する文字列などを設定した監視用のエージェントをインストールして、一連の動作のレスポンスに何秒かかるかを計測するものです。

同じ場所から同じ処理を定期的に行うため、基準値となるレスポンスタイムの計測に適しています。
また、設定に応じて自動的に計測を行うため、ユーザーからのアクセスがない時間帯でも、稼働状況を監視できます。

パケットキャプチャ方式は、
ネットワーク上の全パケットを監視対象とするものです。
ネットワーク内にパケットキャプチャを設けて、全パケット計測する方法で、すべての実ユーザーのレスポンスタイムが把握できます。
全パケットを計測することにより、レスポンス遅延など問題が発生した場合は、システムのどこで問題が起きているか、原因分析に役立ちます。

どの方式を採用するかは、それぞれの方法の特長と目的に合わせて検討します。

導入にあたって考慮するポイント

実ユーザーのレスポンスを計測する必要があるか。
計測結果の原因分析は必要か、などです。

実ユーザーのレスポンスを計測する必要があるか

必要な場合
たとえば、コールセンターの顧客対応システムと各オペレータのレスポンスタイムなどを計測する場合は、全パケットを監視するパケットキャプチャ方式が適しています。

不要な場合
大規模なBtoCサイトで、ひとりひとりのユーザーの情報は必要ないが、
基準値となるレスポンスタイムを把握したい場合には、仮想ユーザー方式が適しています。

計測結果を原因分析は必要か

問題が発生した場所を特定するには、全パケットを取得しているパケットキャプチャ方式が適しています。
しかし、アクセス(パケット)がない間は、機器の稼働状況がわからないという問題点があります。
この点、仮想ユーザー方式では、定期的にアクセスを行うため、ユーザーのアクセスの有無にかかわらず、機器の稼働状況を確認できます。

方法によって、適した用途に違いがあるため、まずは目的を明確にしたうえで、導入方法を検討することが重要です。