Iot=スマート工場実現へ! 製造業の生存競争に乗り遅れないために

スマートファクトリー実現へ。工場のIoT

 

Iot(モノのインターネット)を導入したスマート工場(スマートファクトリー)実現に向けた動きが活発になっています。第三次産業革命と言えば、「コンピューターの自動化」。そして、第四次産業革命は、「機械(コンピューター)の自律」です。Iot導入で機械の「見える化・制御・最適化・自律化」が実現します。ものづくり大国・日本の製造業の現場では、Iotによって“新たな利益(高付加価値)”と“生産性の向上”がもたらされると期待されています。

第四次産業革命の生存競争はもう始まっています。

 

スマート工場とは? 絶対的に求められる背景

 

スマート工場とは、FA(Factory Automation)を実現した工場のそれらの機器をインターネットで接続し、Iot化(自動化・自律化)することで生産力を高めた、高付加価値を生む工場を指します。

 

日本の誇りでもある職人さんの技術が必要な工場もありますが、大量生産が求められる工場では、FA化が進みました。

あとは、工場の機械化が終われば、人手に頼り、製品が売れていく仕組みです。今まではそれで十分だったのかもしれません。

しかし、「モノが売れない」、さらに「労働力人口が減少」している時代です。

 

■Iot導入で工場はこう変わる

 

・労働力人口減少

超高齢化社会の日本では、年々、労働力人口が減少していきます。民間会社の調査ですが、2025年には583万人の労働力が不足する見通しです。シニア、外国人、女性の社会参加の動きがありますが、それでもなお人手は全く足りません。そこで、日本政府も力を入れているのが、ホワイトカラー分野でのRPAと、製造業のIotです。Iot導入で、機械のロボット化(自動化)が実現すれば、導入前に必要な人材より大幅に人を減らせます。

 

・モノが売れないからの脱却

Iotでつながったモノ(設備・機械)から大量のデータを収集できます。そのデータを蓄積し、分析することで、稼働状況、品質管理、生産の進行などを集めることで可視化(見える化)できるようになります。抽出したデータを元に課題解決や開発に力を向けることができるのです。現在、データの蓄積を行っていても、Iot導入後の情報量やスピードには構いません。開発から生産までの速度が上がり、競争力を高めることにつながっていきます。また、新たなビジネス展開への期待も高まります。

 

だからこそ、

lot導入により3つの仕組みを備えた、「スマート工場」が第四次産業革命の“生存競争”に最重要だと言われています。

 

Iot導入で得られる3つの仕組み

 

・見える化…設備や機器をインターネットにつないだだけでは意味がありません。それらの機器からデータを収集することによって、工場内の全てを数値化することが可能です。稼働状況、生産ラインの状況などの情報が“ビッグデータ”となり、さらに分析・解析することで工場が“見える化”します。視覚化したデータを元に今まで不可能だったスピードで問題を解決し、改良を加えることが可能になります。

 

・制御…蓄積したビッグデータを元に、Iotがさらに効率的に稼働し、それを制御できます。また、AI(人工知能)との連携が進めば、学習した情報を元に設備・機器の最適化が可能です。最適化とはエネルギーも含まれます。産業ロボットを何台も長時間動かすのは、莫大なエネルギーを消費してしまいます。スマート工場は省エネです。

 

・自動化…インターネットでつながったモノが、自律し自動化されます。人間に関わる作業までも自動化が進めば、大きなコスト削減につながります。また、習熟度が低い人材でも熟練工と同じ生産能力が期待できます。

 

ドイツから見るIot導入実績

 

経済産業省・製造産業局が2016年に発表したデータからドイツのIot事情を見ていきます。

 

世界で製造業が非常に強い国と言えばドイツです。日本型ものづくりに似ている国でもあります。そのドイツ連邦政府は、2011年、製造業のデジタル化を推進する国家プロジェクト「インダストリー4・0」を勧奨。トップダウンでIotなどの導入を普及させる世界で初めての動きを見せました。

 

その結果、製造業の現場では、

・生産できる製品は決まっていた⇒ラインとシステムに対応できれば生産可能

・人材の熟練度が低いと生産能力が低下⇒熟練度が未熟でも自動化で対応できる

・トラブルが起きれば、生産ラインをストップ⇒即座に計画変更ができ、停止を回避する

など目に見えた成果が出ています。

 

※参考資料「経済産業省・製造産業局・2016年ものづくり白書」

(リンク:https://iv-i.org/docs/doc_160717_01.pdf)

 

車の自動走行に見られるように、今までバーチャルの世界にとどまっていたデジタル技術が現実に飛び出してきています。製造業のIotもそのひとつでしょう。

 

このデジタルがリアルに出てきたことで、経済構造は大きく変わってくると考えられます。大企業ですら、従業員数は減少しています。今後、社員数の数が会社の規模や価値をあらわすものではなくなるでしょう。1人当たりの生産数が価値を示すのではないでしょうか。

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