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2025年の崖とは、一体?
「2025年の崖」とは、経済産業省により指摘されている経済危機のことです。具体的には、IT技術を利用しビジネスモデルの創出または改革を実現できずに、結果として「最大12兆円」もの経済損失が生じる可能性があります。
この12兆円もの損失が起きてしまう原因としては、
1.既存システムが部門ごとに構築されていること、または過剰なカスタマイズによる「IT運用のブラックボックス化」が原因で全社的なデータ活用ができない
2.経営者としてはビジネスモデルの創出または改革を行いたいが、根幹となる既存システムの見直し、解決を行わなければいけないため、現場サイドの抵抗が大きく実行できない
上記二点の問題が挙げられます。
つまり経営者の意識がビジネスモデルの創出や改革などの「したいこと」に向けられている対して、現場サイドの意識が土台となる既存システムの課題を見直し、解決するなどの「しなければいけないこと」に向けられているという意識のずれが生じています。
つまり、この意識のずれから生じる問題は、現場サイドの既存システムの課題を解決しなければ、ビジネスモデルの創出や改革を行うことができないというのが現状です。
では、既存システムの課題とは何なのでしょうか?
それは前述した通り「IT運用のブラックボックス化」です。
現場サイドは、ブラックボックス化を解消しようと日々努力はされているかと思いますが、特定の人にシステム運用・管理を依存していることによる「ノウハウの属人化」や「リソース不足」などが原因で解消できずにいるのではないでしょうか?
「2025年の崖」の乗り越え方
この「2025年の崖」を乗り越えるためにまず最優先で行うべきことは「IT運用のブラックボックス化」を解決することです。
では「IT運用のブラックボックス化」を一体どのように解決していけばよいのでしょうか?
解決法は、先ほど挙げたブラックボックス化の原因である「ノウハウの属人化」「リソース不足」の解消です。
▼ノウハウの属人化の解消策
ノウハウの属人化を解消するためには、業務フローを「見える化」する必要があります。例えば、運用フローを手順書化することで担当者同士や事業部門ごとに運用フローを共有することにより、手順書に沿って誰でも運用が可能になります。
▼リソース不足の解消策
リソース不足を解消するためには、足りないリソースを人やツールで補う必要があります。例えば、人員を増やしたり業務を自動化するといったようなことが挙げられます。
このように「IT運用のブラックボックス化」を解決することで、現場サイドの「しなければならないこと」つまり過剰負荷を軽くし、経営者の「したいこと」へ意識を向けることが大切です。
とはいうものの、簡単にこれらを行うことができない背景があります。
ノウハウの属人化を解消するためには、手順書を作成しなければなりません。しかし、日常の運用業務で手いっぱいになり、手順書作成の時間を捻出できない等のリソース不足は常に付きまといます。
しかし、リソース不足を解消しようと求人募集で新たに人材を確保しようとするものの、昨今の採用難(約20万人ものIT人材不足)から即戦力の良い人材はなかなか確保できません。
つまり、リソース不足と採用難の負のループが重なり、「IT運用のブラックボックス化」は簡単に解決できない問題となっています。
「2025年の崖」を解決するロボシュタイン
そもそもロボシュタインとは?
ロボシュタインとは、現在使用しているITツール同士を「つなぐこと」で、システム運用を自動化または管理する、IT運用自動化プラットフォームです。
主な機能としては、メール受信やSSH接続、コマンド実行などの自動化処理ブロック(ノード)を組み合わせ、ツール同士をつなぎ合わせることで、システム運用を自動化します。
どのように「2025年の崖」から改革するのか
ロボシュタインは「業務の自動化」「手順書の作成」の同時実現を可能にします。というのも、ロボシュタインではGUI上で自動化処理ブロック(ノード)をつなぎ合わせフローチャートを作成することで業務を自動化するため、そのフローチャート自体が簡易的な手順書替わりになるのです。
▶ノウハウの属人化 → 手順書の作成
ロボシュタインは業務を自動化する際に作成するフローチャート自身が簡易的な手順書となるため、簡単に「ノウハウの属人化」を解消します。
フローチャートにはコメントを付与することも可能ですので細かな業務手順は補足としてフロー内にコメントを残すことにより、詳細な手順を事業部門ごとに共有することも可能です。
▶リソース不足 → 業務の自動化
ロボシュタインは、人が行っていたITツール間の連携を自動で「つなぐ」という役割を担い、「リソース不足」を解消します。
昨今の人材供給不足(IT人材においては約20万人も不足している)に対し、ますます増える業務量を人で補うのは困難だといえます。
そのため、定型化された業務はロボシュタインで自動化することにより、人は人にしかできない業務にシフトすることができます。
ロボシュタインは
「業務の自動化」「手順書の作成」を
同時実現することで、
「IT運用のブラックボックス化」を解消します。
ロボシュタインの機能
▼フローエディター(自動化構築機能)
ロボシュタインの自動化構築機能ではノードと呼ばれる自動化処理ブロックを繋ぎ合わせることにより自動化フローを構築することが可能です。
ノードは大きく分類すると三種類あり、①トリガー系②中間処理系③出力処理系で成り立っています。
これらのノードを組み合わせることにより自動化フローを作成することができるため「直観的」な操作が可能となっています。
▼受信メールの件名、本文の内容に応じて担当者に電話、メール、Slackなどで通知を行うフロー
上記のフローでは、トリガー系のノードである「メール受信」を起点としています。その起点から中間処理系のノードの「件目で振り分け」や「本文で振り分け」など、もともと人が判断して振り分けていたものを自動で振り分けます。内容によって振り分けられたメールは、その内容に応じ、対応を出力系のノードである「Slack送信」や「自動電話通報」で自動化しています。
つまり「メール受信」をトリガー系のノード(起点)として、そこから中間処理系で「振り分け」、最後に出力系で「通知」を行っているフローチャートです。
上記のように、ロボシュタインはノード(作業内容)をつなぎ合わせることで、元々人が行っていた「メール受信→振り分け→通知」という間の「つなぎ」を自動化することができます。