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働き方の新しいスタンダードになりつつあるテレワーク
近年、働き方の”当たり前”となってきたテレワーク。
様々な企業で導入されており、今では「家で働く」ことも珍しくなくなってきました。
もともと新型コロナウイルスの流行に伴い一気に普及したテレワークですが、時間や場所を有効に活用できるテレワークは、コロナ対策以外にも多くのメリットがあります。
例えば、通勤時間の削減、離職率の削減、生産性の向上、多様な人材の雇用、会社の費用削減等です。
現在のテレワーク率はというと、総務省が2021年に行った企業のテレワークの導入状況調査では2021年には約51.9%の企業がテレワークを導入しているとの調査結果が出ています。
さらに、ある企業が行った「アフターコロナにおける企業の働き方」に関する実態調査では、今後もテレワークを継続予定と回答した企業は約9割にも昇りました。
これらの調査結果から、テレワークは働き方の新たなスタンダードになりつつあることが見受けられます。
テレワークの定常化によって生まれた2大課題
今や当たり前となりつつあるテレワークには、メリットも多くある一方で新たな課題も生まれています。
1つ目はコミュニケーション不足、2つ目はマネジメント不足です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①顔が見えないことによるコミュニケーション課題
テレワーク経験者へのアンケート結果によると、テレワークへ変わりコミュニケーションが取りにくくなったという声が多くあがっています。
具体的には、
新卒者などの若手社員は、
「わからないところを質問したいけれど、話しかけるタイミングがわからない」
「立て続けに質問をするのは気が引ける」
「質問するときの文章建てに時間がかかってしまう」
という悩みを抱えている声が多くみられます。
やはり、相手の顔が見えない状況では、話しかけるタイミングがわからず疑問を抱え込んでしまいがちということがわかります。
このままの状態では疑問ができないことから業務が進まず、効率が悪くなってしまうことも考えられます。
②部下の把握が困難なマネジメント課題
マネジメントをする管理者側の悩みとして、テレワークによりメンバーの進捗状況が把握できなくなったという声が多くみられます。
「どこがどうわからないのか聞いてほしいが、いつ聞いても『大丈夫です』と言われてしまうから深く聞けない」
「メンバーの進捗が気になるが、監視ツールを導入してまで監視するのは部下のモチベーションが下がってしまうのではないか」
など、双方で見えない壁ができてしまうケースが多いのです。
テレワーク環境では今までは社内で見えていた部下の様子が見えなくなってしまうため、今までのマネジメント方法とは違った新しい方法が必要となっているのです。
このままではお互い不安や疑問を抱えたまま業務を行うことになってしまい、業務が思うように進まないというような事態にも繋がりかねません。
社員の働きやすさを実現しようと導入したテレワークが、気が付いたら社員間のぎこちなさを生んでしまったという経験がある人も多いのではないでしょうか。
多様なITツール、果たして本当に解決できている?
テレワークの促進にあたり、企業は用途に合わせて様々なITツールを利用しています。
しかし、果たして課題は解決できているのでしょうか。
コミュニケーション課題を解決するために以下のようなツールを導入している企業が多く見受けられます。
①Web会議システム
Web会議システムとは、Zoomビデオコミュニケーションズが提供しているZoomやGoogle社が提供するGooglemeetのことです。
主に、2人や複数人でのWeb上での会議に利用されています。
しかし、Web会議システムはあくまで会議の「開催場所」として使われることが一般的です。そのため、気軽な会話などの日常的なコミュニケーションを形成する場としてはあまり機能していません。
②ビジネスチャット
ビジネスチャットはSlackやChatWorkなど、メールに代わるビジネスコミュニケーションのツールです。メールのようにしっかりと文章を作らずに短文やスタンプでリアルタイムで会話ができる点から導入する企業が増えています。
Web会議システムと比較すると日常的なコミュニケーションで活用されることもありますが、業務が多忙な際はチャット内容を見逃してしまうリスクや、レスポンスが遅く、返信待ちの状態になってしまうこともあります。
このようにチャットだと相手が今忙しいのか否かの判別がつかず、「今」話しかけてよいのかがわかりません。
つまり、ビジネスチャットもまた、オフィスワーク時のように相手の状態を見て声がけをするコミュニケーションには至っていないのです。
③仮想オフィス
仮想オフィスは、アバターを用いてネット上でオフィス空間を作り、近づくと会話ができるなど、テレワーク環境でも実際に出社しているような感覚でテレワークができるツールです。例としては、oVice、VoicePing、Oasisなどがあります。
実際に出社しているかのような臨場感が得られるとても画期的なツールですが、その分手間や費用がかかるため利用のハードルは現状高いと言わざるをえません。
④業務管理ツール
また、マネジメント課題を解決するためのツールとしては、業務管理ツールが挙げられます。
これはPCのカメラやログを用いて在席状況・進捗を把握するツールです。
しかし、業務管理システムを用いることで社員のモチベーションが下がってしまうケースが非常に多いのです。
テレワークでのストレスの原因1位は「仕事をしているか確認されること」として挙げられるように、過度の監視はリモハラにもつながってしまいます。
業務管理システムを導入した際、従業員が仕事をしているふりをする傾向が約2倍になったという結果もあるため、導入には慎重な検討が必要といえます。
このように、様々なツールを使用していてもコミュニケーションとマネジメントの課題を根本的に解決できているとは言い難いのが事実です。
そして、実は課題の深刻さを感じながらも、根本的解決に至らないままテレワークが続いてしまっているのが現状です。
これからのテレワークに求められているものとは?
では、これからのテレワークで求められているものとは何でしょうか。
①テレワークでの気軽なコミュニケーション
気軽な対話を促進させることで、チームワーク向上や自由な発想、アイデアの創出が期待できます。
仕事は社員間の連携やチームワークが欠かせません。
ひとりひとりの些細な発言から生まれる新たな気づきもあるため、気軽に発言できる環境は、テレワーク環境において非常に重要です。
②監視ではなく、的確に本人の頑張りを可視化するマネジメント
常に監視するのではなく、社員の努力・頑張りをITツールで可視化し、加点方式でのマネジメントを実現することで社員のモチベーション維持が期待できます。
頑張りを可視化することで、昨日の自分との比較や過去の振り返りができるようになります。
常に監視されていると気が滅入ってしまいますが、自分の業務の振り返りとしてデータを用いることで、現状把握や今後の目標立てにも活用できます。
「テレワークでも、距離感は変わらない働き方」を実現
本メディアの運営元であるコムスクエアではこのようなテレワークの二大課題を解決に向け、「働き方が変わっても、距離感は変わらない」働き方を実現する新ツール、Shine Connect(シャインコネクト)を開発中です。
Shine Connectは、テレワークの二大課題であるコミュニケーションとマネジメントの解決に焦点をあて、出社時と変わらない距離感(コミュニケーション)とマネジメントを実現するツールです。
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テレワークの導入状況と社員が抱える課題について詳しく記載しています。
ぜひご一読ください。
今や新しいスタンダードになりつつあるテレワーク。
ぜひこの機会に、導入しているツールの見直しや現状のテレワークにおいて一番の課題となっている点を見直してみてはいかがでしょうか。