前回は「パトロールクラリスによる監視設定」についてご紹介しました。
第三弾となる今回は、ロボシュタインの設定編です。
パトロールクラリスなどの監視ツールから送られてくるアラートを受け取り、どのように条件分岐・自動処理を行い、最終的に「電話通知」につなげていくのか。その一連の流れを実際のテンプレート例に交えてご説明します。
目次
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専用メールアドレスの作成
まずは、監視ツールからのアラートを受け取るための「専用メールアドレス」を作成します。
ロボシュタインの管理画面で「受信メールアドレス一覧」にある「+ボタン」をクリックしてください。
新しいメールアドレスを発行し、受信状態に設定しておきます。
これより、パトロールクラリスなどからの通知メールをトリガーとして自動処理を開始できるようになります。

フロー作成
次に実際の自動化フローを作成していきます。
ロボシュタインの画面右側には「フローエディター」と呼ばれるキャンバスがあり、左側のパネルから「ノード」と呼ばれる部分をドラッグ&ドロップで貼り付けていくことで処理の流れを組み立てます。(①)
各ノードは、メールの受信・条件分岐・通知送信などの役割を持っています。
ノード同士を繋ぐことで、処理の順序や条件を定義できます。(②)

ここでは一例として、以下のようなフローを作成していきます。
- 件名に「ワーニング」が含まれている場合→電話で通知
- 件名に「アラート」が含まれている場合→メールで通知
このような「条件分岐」をするためには「switchノード」を使う必要があります。ここでは、switchノードにフォーカスして説明していきます。
switchノードのみならず、ノードの設定内容を編集するには、対象ノードをダブルクリックすることで編集画面に移動できます。
件名で振り分けをしたいので、プロパティには「payload.subject」と入力します。(③)
条件分岐の数を増やしたい場合は、「追加」ボタンをクリックしていただくと、増やすことができます。(④)
今回は、件名の文言を含むかどうかで振り分けを行うため「要素を含む(contains)」を選択し「ワーニング」→1、「アラート」→2を入力します。(⑤)

このような分岐処理をフローとして定義することで、アラートの種類に応じた自動対応が可能となります。各処理の条件や通知内容などを細かく設定していくと、今回の場合は以下のようなフローを作成することができます。

次回予告
次回は、いよいよ最後の設定になります。ロボシュタインから渡された情報をもとに、実際に電話通知を行うための登録方法をご紹介します。
④設定編(アラートコール) — 電話通知の登録
⑤応用例と運用のコツ — 運用現場での活用事例と最適化のヒント
最後に
監視・通知の仕組みをシンプルに整えることは、現場の運用効率と安心感を大きく高めます。
ご不明点や実際の接続サポートが必要な場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
当社では 初期設定の支援や、すぐに使えるテンプレートの提供も行っています。


