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監視項目にはどのようなものがあるの?
ITインフラシステムは、いまや企業活動に欠かせない存在です。
クラウドサービスやテレワークの普及によって、サーバーやネットワークへの依存度はさらに高まっています。
たとえば、サーバー障害によってWebサービスが停止したり、サイバー攻撃によって顧客情報が漏洩したりすると、業務停止だけでなく、企業の信用失墜や損害賠償問題へ発展する可能性もあります。
そのため、システム監視によって異常を早期に発見し、迅速に対応できる体制を整えることが非常に重要です。
今回の記事では、
「システム監視の重要性は理解しているものの、具体的に何を監視すればよいのかわからない」
という方に向けて、代表的な監視項目をわかりやすく解説します。
今回ご紹介する監視項目はこちらです。
- 死活監視
- リソース監視
- サービス監視
- SNMP監視
- ログ監視
- セキュリティ監視
- Web監視
死活監視
監視対象
サーバーやネットワーク機器などが正常に稼働しているかを監視します。
目的・メリット
死活監視は、監視対象が「正常に応答しているか」を確認する最も基本的な監視です。
サーバーやネットワーク機器が停止すると、社内システムやWebサイト、メールなどのサービスが利用できなくなり、業務停止や機会損失につながります。
死活監視によって障害発生を即座に検知できれば、迅速な復旧対応が可能となり、被害を最小限に抑えられます。
監視方法
① Ping監視
Ping監視は、監視対象に対してICMPパケットを送信し、応答の有無を確認する監視方法です。
シンプルかつ導入しやすく、多くの環境で利用されています。
「応答がある=正常」「応答がない=異常」という形で、機器の生存確認を行います。
② ポート監視
ポート監視では、特定のサービスが利用するポート番号に対して通信確認を行います。
例えば、
- Webサーバー:80 / 443
- メール:25
- SSH:22
など、サービスごとのポートに正常応答があるかを確認します。
Ping監視ではサーバーの起動確認のみですが、ポート監視では「サービスが正常稼働しているか」まで確認できます。
リソース監視
監視対象
- CPU使用率
- メモリ使用率
- ディスク容量
- ネットワークトラフィック
- ロードアベレージ
- Inode使用率
- プロセス数
などを監視します。
目的・メリット
リソース監視は、サーバーの性能劣化や障害の予兆を検知するために行います。
CPU監視
CPU使用率が高止まりすると、処理遅延やシステム停止につながる可能性があります。
メモリ監視
メモリ不足はシステム全体のパフォーマンス低下を招きます。
ディスク容量監視
ログ肥大化などによる容量不足を早期発見できます。
トラフィック監視
急激な通信量増加は、アクセス集中やDDoS攻撃の兆候である場合があります。
監視方法
多くの場合、監視ツールで閾値を設定し、
- CPU使用率80%以上
- ディスク使用率90%以上
などを超えた場合にアラート通知を行います。
サービス監視
監視対象
- Webサーバー
- DNSサーバー
- データベース
- 業務アプリケーション
- API
などのサービスを監視します。
目的・メリット
サービス監視では、
「サービスが利用可能な状態か」
「ユーザーが正常に利用できるか」
を確認します。
サーバー自体は正常でも、アプリケーション障害によってサービス停止しているケースもあるため、ユーザー視点での監視が重要です。
監視方法
外形監視
実際のユーザー操作を模倣し、
- Webページ表示
- ログイン
- フォーム送信
などを自動実行して正常性を確認します。
プロセス監視
サーバー上で動作するプロセスの状態を監視します。
停止や異常終了を検知し、障害の早期発見につなげます。
SNMP監視
監視対象
- ルーター
- スイッチ
- アクセスポイント
- UPS
- ネットワーク機器全般
目的・メリット
SNMP監視は、ネットワーク機器の状態を一元的に監視するために利用されます。
ベンダーを問わず利用できる標準規格であるため、多くのネットワーク機器に対応しています。
監視方法
ポーリング
監視サーバーが定期的に情報取得を行います。
トラップ
異常発生時に機器側から通知を送信します。
SNMP監視によって、
- 通信断
- インターフェース障害
- 帯域逼迫
などを迅速に検知できます。
ログ監視
ログとは?
ログとは、システムやアプリケーションの動作履歴のことです。
「いつ」「誰が」「何をしたか」を記録しています。
監視対象
- OSログ
- Webサーバーログ
- アプリケーションログ
- セキュリティログ
- 操作ログ
など。
目的・メリット
セキュリティ対策
不正アクセスや内部不正の検知に役立ちます。
障害解析
障害発生時の原因特定や再発防止に活用できます。
監視方法
ログ監視ツールを利用し、
- エラー検知
- 異常パターン検出
- 特定文字列検知
などを行います。
近年ではAIを活用した異常検知も普及しています。
セキュリティ監視
監視対象
- 不正アクセス
- マルウェア感染
- 脆弱性攻撃
- 改ざん
- 異常通信
など。
目的・メリット
近年はサイバー攻撃が高度化しており、24時間365日の監視体制が求められています。
クラウド利用やリモートワーク拡大により、監視対象も増加しています。
セキュリティ監視を行うことで、
- 情報漏洩防止
- ランサムウェア対策
- 不正通信検知
などを実現できます。
監視方法
- SIEM
- EDR
- IDS/IPS
- WAF
などのセキュリティ製品と連携しながら監視を行います。
また、ログ分析による異常検知も重要です。
Web監視
監視対象
- Webサイト
- ECサイト
- API
- SaaS
など。
目的・メリット
Web監視では、サイトの可用性や表示速度を監視します。
特にECサイトでは、数分の停止でも売上損失につながるケースがあります。
監視方法
- HTTP/HTTPS監視
- レスポンス監視
- SSL証明書期限監視
- コンテンツ改ざん監視
などを行います。
監視ツールを検討する際のポイント
システム監視にはさまざまな監視項目がありますが、すべてを同じ粒度で監視する必要はありません。
重要なのは、
「どのシステムが事業にとって重要か」
を明確にすることです。
例えば、
- 顧客向けWebサービス → 多層的に監視
- 社内限定システム → 最低限の死活監視
というように、重要度に応じた監視設計を行うことがポイントです。
また近年では、
- クラウド環境
- ハイブリッド環境
- マルチクラウド
- SaaS連携
など監視対象が複雑化しているため、一元監視できるツールの重要性が高まっています。
パトロールクラリスについて
パトロールクラリスは、サーバー・ネットワーク・クラウド環境を一元監視できる統合監視ソフトウェアです。
70種類以上の監視テンプレートを標準搭載しており、
- 死活監視
- リソース監視
- ログ監視
- SNMP監視
- Web監視
などを柔軟に組み合わせて利用できます。
さらに、ポイント制ライセンスを採用しているため、小規模環境からスモールスタートしやすく、監視対象の拡張にも柔軟に対応可能です。
運用負荷軽減や障害対応の迅速化を実現したい方は、ぜひご確認ください。
監視運用をもっと効率化するなら「パトロールクラリス」
システム監視は、単に障害を検知するだけでなく、「いかに素早く状況を把握し、対応につなげられるか」が重要になっています。
パトロールクラリスは、サーバー・ネットワーク・クラウドをまとめて監視できるだけでなく、マップ表示やアラート通知、レポート機能など運用効率化に役立つ機能も豊富に搭載。監視項目の追加や拡張もしやすく、企業規模や環境に合わせた柔軟な運用を実現できます。


