目次
Web3.0を理解するために知っておくべきWeb1.0とWeb2.0
前回の記事はご覧いただけたでしょうか。
前回の記事で、Web3.0をよりスムーズに理解するためにWeb1.0とWeb2.0について紹介しています。
よろしければ、こちらもぜひご覧ください!
初心者でもわかる!今話題のWeb3.0とは?
Web3.0についてイチから説明してみた!(前編)
Web1.0とWeb2.0について知識を蓄えたところで、
ここからは早速、本題であるWeb3.0とは何かについてです。
すでにもう頭がパンパン…!という方もいるかもしれませんが、あともう一息です。
最後にまとめもあるので、ぜひご覧ください!
ブロックチェーン技術を用いてweb2.0の課題を解決するWeb3.0とは?
web3.0とは、簡潔にまとめると
ブロックチェーン技術という新しい技術を用いて
「特定企業に情報が集中するプライバシー問題」と
「中央集権型によるセキュリティ問題」を解決し、
個人情報を保護できる時代です。
ブロックチェーンという言葉を初めて聞いた人も多いのではないでしょうか。
ここで、ブロックチェーンについてご説明します。
Web3.0を理解するために!
分散型台帳とも言われる新しいデータベース、「ブロックチェーン」とは
ブロックチェーンとは、
2008年に「ビットコイン」(仮想通貨ネットワーク)の中核技術として誕生した、
分散型台帳とも呼ばれる新しいデータベースです。
データベースとは、
取引データを集積・保管し、必要に応じて取り出せるようなシステムのことです。
では、分散型台帳とはいったい何なのでしょうか。
分散型台帳(ブロックチェーン)とは、
ブロックチェーンとは情報を記録するデータベース技術の一種で、
https://www.ntt.com/bizon/glossary/j-h/block-chain.html
ブロックと呼ばれる単位でデータを管理し、それを鎖(チェーン)のように連結してデータを保管する技術を指します。…同じデータを複数の場所に分散して管理しており、このためブロックチェーンは分散型台帳とも呼ばれています。
とあります。
つまりブロックチェーンとは
データをブロック単位に分割して保管する技術です。
各々の分けられたデータが1つのブロックとして管理され、それがチェーンのように結びついていることから、ブロックチェーンと呼ばれるのですね。
ブロックチェーンの特徴
ここでブロックチェーンの特徴について整理します。
・セキュリティ性が高く、データの改ざんが非常に困難
・システムダウンが起きにくい
・情報の記録を消すことができず、情報の公正さに長ける
セキュリティ性が高く、データの改ざんが非常に困難
ブロックチェーンは同じデータを複数の場所で同時に管理します。
そのため、一部でデータの改ざんが発生しても前後のブロックとの違いが発覚し
、不正を発見することができるのです。
これはデータがチェーンのように繋がっているからこそできる技術です。
これにより、すべてを書き換えることは非常に困難なうえ、
不正を素早く発覚することができます。
システムダウンが起きにくい
ブロックチェーンでは複数のコンピュータで同じデータを管理するため、
情報の分散が実現し、情報が1つの場所に集中しません。
1つのサーバに偏らないことから、サーバへの負担を軽減できるのです。
これにより、サイバー攻撃による大規模なシステムダウンを防ぐことができるのです。
情報の記録を消すことができず、情報の公正さに長ける
ブロックチェーンはデータの変更、消去ができないという特徴があります。
これは利用者のみならず、企業などサービスを提供する側にも当てはまります。
従来のサービスよりも信頼度が高くなり、より安心して利用することができるのです。
ブロックチェーンを用いたweb3.0が可能にするメリットとは?
次に、web3.0がもたらすメリットについてお話します。
web3.0がもたらすメリットとは、
・特定の企業や仲介業者に依存しないため、仲介手数料が不要
・サーバの大幅な安定化
・非中央集権型になり、ユーザー自身がデータ所有権を掌握
・AndroidとiOSの境界がなくなる
特定の企業や仲介業者に依存しないため、仲介手数料が不要
特定の企業を介する必要がなくなるため、個人情報の入力や仲介手数料が不要となります。
例えば、メルカリなどのサービスを利用する際、仲介手数料が発生しますが、
Web3.0ではこの手数料がかからないのです。
加えて、仲介企業へ個人情報が集まることも防げます。
サーバの大幅な安定化
情報が1か所に集中しないため、サーバへの負担が少なく、突然のサーバダウンといった問題を防ぐことができます。
これはブロックチェーンで詳しく説明した通りです。
同じ情報を複数の場所で保管するため、サーバの安定化や、サイバー攻撃からも守ることができます。
非中央集権型になり、ユーザー自身がデータ所有権を掌握
Web3.0では、ブロックチェーンを用いた情報の分散化が可能となり、
個人の情報が特定の企業に集中しない仕組みとなっています。
単一の中央管理者が存在していないため、私たちは自分自身のデータ管理を管理することができるのです。
私たちが許可した場合のみそのデータが共有されます。
そのため、現在のように、私たちの知らないところでデータが売買されることを防ぐことができます。
Androidとiosの境界がなくなる
Web3.0では、人種や国境を越えてサービスを利用できます。
現在はAndroidとiosによりダウンロードできるアプリが異なっていたり、機能に制限があるかと思います。
Web3.0では情報の入力が省かれるため、このような縛りがなく、アプリを楽しめるようになるのです。
例えば、中国では大規模なネット検閲システムの存在により、GoogleやFacebook、Twitterなどのサービスにアクセスできません。
しかし、Web3.0の仕組みを用いたアプリケーションは、
世界中で利用が可能なのです。
Web3.0時代では、Web2.0と比べて様々なことが可能になり、問題点も解消できることがわかりました。
現在はWeb3.0に移行途中ですが、Web3.0が当たり前になる世の中は近いのではないでしょうか。
個人情報の流出や不透明な管理体制は度々問題にもなっていました。
今後は、企業に情報を与える時代ではなく、個人情報を保護する時代です。
より安全に、安心してネットを使える世の中に近づいていることを実感しました。
まとめ
ブロックチェーンとは、情報を記録するデータベース技術の一種。
ブロックと呼ばれる単位でデータを管理し、それを鎖(チェーン)のように連結してデータを保管する技術のこと。
ブロックチェーンは大きく分けて上記3点の特徴を持っています。
web3.0とは、
ブロックチェーン技術という新しい技術を用いて
「特定企業に情報が集中するプライバシー問題」と
「中央集権型によるセキュリティ問題」を解決し、
個人情報を保護できる時代のこと。
これにより、上記のようなメリットが生まれ、
私たちは個人情報を保護できるようになるのです。
これまで内容を踏まえて
いかがだったでしょうか。
Web3.0は今後、私たちの生活に当たり前のものとして存在していく世の中になるのではないかと思います。
Twitterが発端として話題になったIT用語でしたが、実は身近で普段から使っているものと関わりが強かったことに驚きました。
ITとは無関係と思いつつも、私たちは日頃ITに触れ、その中で生活しているのだと改めて気づくきっかけにもなりました。
テックスクエアでは、IT知識やITトレンドについて分かりやすい記事を多数掲載しております。
ぜひご覧ください。