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昼下がりに放映されているレトロな刑事ドラマ。
凶悪犯を追う刑事が、汗をかく地道な操作でコンビニを回り、映りの悪い防犯カメラの映像に目を凝らす…。こんなシーンが、もう、フィクションの世界でも遠く時代遅れになってしまうかもしれない。

今、コンビニに導入されている最新の防犯カメラ、IoT監視カメラは、IoT技術を駆使することで、コンビニの店舗内で映像を録画しているだけではなく、ネットワークを経由して、コンビニの本部からもリアルタイムに店舗の動画を監視できるようになっている。

その仕組を解説しよう。まず、コンビニの各店舗には、IoT監視カメラ、ネットワーク対応レコーダー、モニタが設置される。コンビニ従業員は、従来の防犯カメラと同じように、店舗内でIoT監視カメラ映像の録画・閲覧ができる。

同時に、コンビニの本部では、各店舗に設置した全てのIoT監視カメラから静止画・動画をクラウドを経由して収集・管理することができる。このリアルタイムな情報は、コンビニにトラブルが多い深夜帯の犯罪防止に役立つ。

ただ、IoT監視カメラの実力は犯罪防止それだけではない。災害など不測の事態発生時、コンビニ店舗とコンビニ本部がリアルタイムに繋がることにより、店舗の状況の確認、適切な初期対応、店舗の早期復旧・早期営業再開を図ります。

また、コンビニのオーナーにとっては、常に自分の店舗がチェックできるメリットをもたらす。IoT監視カメラは、オーナーのコンピューター、タブレット、そしてスマートフォンからも静止画・動画を確認することができ、より適切な業務の指示を出したり、業務の効率化を推進することができる。

コンビニを地道に足で回るという刑事ドラマのシーンはなくなり、
コンピューターのキーボードを叩いて犯人を追い詰めるクールなシーンが増えるかもしれない。

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