これまでの記事でもお伝えさせて頂いた通り、データセンターは”いま”大きな転換点にいます。

コロナウイルスを皮切りに需要が拡大している一方で、海外データセンターの台頭などを筆頭に競争関係が激化しています。この状況をきっかけに、データセンターはいま大きく変わることが求められています。

本記事では「今後、国内データセンターがどう変わっていけば良いのか」についてご紹介いたします。

是非、ご覧ください。

目次


データセンターに顧客が求める本質的なニーズとは、一体?

結論からいうと、データセンターは今後、「ハウジングサービスからホスティングサービスの拡充」に向けてサービスの質を向上させていく必要があります。

一体なぜホスティングサービスを拡充させる必要があるのでしょうか?
これまでの記事での考察を踏まえ、ご説明いたします。

サービスで差別化が求められるデータセンター

企業が利益を上げるために他社との差別化をしなければならないのは、自明のことかと思います。もちろんデータセンターもその例外ではありません。

データセンターのケースでいうと、目指す差別化戦略の方向性は以下3つが考えられます。

1.新規顧客数を増やす

2.コスト優位性を確立する

3.サービスレベルを拡充する

以前の記事で、サービスレベルの拡充に主軸を置き、顧客数の獲得やコスト削減に向けた努力も並行しておこなう必要があることを説明しました。その背景にあるのは、競合の存在です。

顧客数を獲得しようとすると小売店と土地を巡る争いが起き、コスト優位性を確立しようとすると海外データセンターと熾烈なコスト削減競争が起きてしまいます。

「業種が異なる小売店」や「距離が離れている海外データセンター」が、なぜデータセンターと競合関係になるのか詳しく知りたい方は、以下記事をご覧ください。

トレンドを追従したサービスが必要となるデータセンター

近年、多くの企業が頭を悩ませているのが「サイバー攻撃」です。増え続けるサイバー攻撃に伴い、顧客のニーズに変化が起きています。

ニーズの変化を説明する前にまず「なぜサイバー攻撃が増え続けているのか」考えてみましょう。

要因を一言で言うと企業の価値ある情報がデジタル化されているからです。その情報を狙ってサイバー攻撃が頻繁に行われるようになっています。今年はコロナウイルスの影響からテレワークを導入した企業が多いかと思います。それに伴い、多くの価値ある情報がデジタル化されたため、サイバー攻撃の数は急増しています。

そこでデータセンターに求められるのは最新のセキュリティトレンドを追従するサービスレベルの保持です。常に進化し続けるサイバー攻撃に対して、それを追従するサービスレベルの拡充が求められています。

もはや顧客のニーズは安全な場所でサーバー、ネットワーク機器を保管してもらうだけでなく、機器にある情報を保護してもらうことへと変ってきています。

データセンターが顧客のニーズに応えるならば、土地を貸すハウジングではなく、ホスティングサービスの拡充を行っていく必要があるのではないでしょうか。

以下の記事では、サービスレベルの拡充について具体例も踏まえながら考察しています。
是非、ご覧ください。

”いま”のデータセンターを支えるパトロールクラリス

弊社のパトロールクラリスならデータセンターの監視基盤として、高いサービスレベル実現に向けサポートすることができます。

パトロールクラリスとは純国産の監視ソフトウェアです。販売から15年経過しており、国内4000社以上の企業に導入されているだけでなく、データセンターの監視基盤にも多く採用されています。日々、データセンター運用部門ユーザーから寄せられる声を元にブラッシュアップを重ねています。

例えば近年、マルチクラウドの活用が増えることに伴い、お客様から「クラウド監視」に関するご要望が多く寄せられています。弊社ではそんな声を元に、AWS監視やAzure監視などトレンドを追従した監視項目の拡充を行いました。

まさに運用のプロフェッショナルが”いま”求めているものが、パトロールクラリスにはあります。

しかしパトロールクラリスを導入しホスティングサービスを拡充することで、これまで以上にリソースが逼迫されるのではないかと懸念される方も多いかと思います。そんな懸念をどう解決するかご紹介いたします。

労働集約型のビジネスモデルから収穫逓増(しゅうかくていぞう)型のビジネスモデルへの転換

ホスティングサービスを拡充すると社員1人1人にかかる労働負担が多くなるのではないかと考える方も多いかと思います。その労働負担を解消するため人材を雇おうとしても、人員を増やすのは至難の業です。なぜならば国による調査で、今後、約70万人もIT人材が不足すると言われているからです。

パトロールクラリスは監視運用業務に特化した自動化機能を搭載しており、更にオプションであるIT運用自動化プラットフォーム「ロボシュタイン」を活用すれば、労働集約型のビジネスモデルから収穫逓増(しゅうかくていぞう)型のビジネスモデルへの転換を可能とします。

IT運用自動化プラットフォーム「ロボシュタイン」の活用事例を1つ紹介させて頂きます。

ロボシュタイン活用事例「一次対応自動化」

ロボシュタイン活用事例

障害発生時にシステム監視ツールから発砲されるアラートメールを全てロボシュタインに集約します。ロボシュタインはメールの内容で対応可否のフィルタリングを行い、対応が必要なものだけをSlackのチャットグループに自動投稿します。その後、担当者は投稿内容をもとに実行したいコマンドなどを同チャットグループに投稿することによりロボシュタインがが起動し、対象機器へのコマンド実行を実施いたします。

パトロールクラリスのオプションであるロボシュタインは、一次対応を自動化することで従来かかっていた運用における人的リソースを大幅に削減することができます。

その他ロボシュタイン活用事例はこちら

データセンタービジネスにマッチしたポイント制のライセンス体系

価格面でパトロールクラリスはポイント制のライセンス体系を採用しています。データセンターのビジネスにマッチしたポイント制のラインセンス体系は、必要な分を必要なだけ購入でき使用することができます。

他社の監視製品では、監視対象のデバイス数に比例しライセンス料が上がります。しかしパトロールクラリスでは監視のポイント(監視項目数)により利用料が設定されるため、デバイス数に左右されることのない料金体系になっています。

また、死活監視に関しては無料・無制限で設定することが可能なため、マネージドサービスにおける顧客増加に合わせ、柔軟にツールの利用料をコントロールすることができます。

パトロールクラリスは高いサービスレベルの実現に加え、システム運用の現場におけるリソース不足を解消する監視ソフトウェアです。大きな変換点に立たされているデータセンターを、我々は支えます。

詳しくはパトロールクラリス製品サイトへ

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