OSSサーバー監視システムを導入後、数年が経つと、監視基盤を見直す時期が必ず訪れます。
OSサポート切れ、仮想化の仕組み、セキュリティ対策など、システムが時代に追従できているか、監視システム担当者の技術が低下していないかなど、日々の変化と進化を洗い出すことが大切です。
洗い出した結果、OSSサーバー監視システムから、プロプライエタリのシステムへ移行を検討する可能性もあるでしょう。
そこで、OSSからシステム移行時に注視したい3つのポイントを抑えておきましょう。
目次
1.OSSの改修を自社で行いすぎていないか
OSSサーバー監視システムは、ソースコードが公開されている関係上、改修を常に行っているシステムでなければ信頼できません。
特にシステムの脆弱性を、そのまま放置しているようなOSSは、企業のリスクを大きくします。
常に小さい改修を繰り返し、課題管理を行い、対策を重ねているかどうかをチェックしましょう。もし、この改修を自社で行うことが多いのであれば、手間がかかりすぎている可能性もあります。
OSSだからこそのデメリットに、足を引っ張られすぎてしまっていないか、十分検討するようにしましょう。
2.サーバー監視システムが複数にまたがっていないか
OSSの監視ツールは、監視項目を数百、数千と大規模な構築を行うことも可能になりました。この費用がほぼかからないのは、大きなメリットとなっています。
しかし、サーバー監視システムが複数にまたがれば、障害要因を抽出するのに時間がかかってしまいます。
時間がかかってしまうと、早期に対策が必要な改修に、即座に対応することが難しくなってしまいます。
目的達成のための対策が、一過性になっていないかチェックしてみましょう。
3.対策、サポート、属人化で見えないコストがかかっていないか
システムを監視する業務は、セキュリティ対策、バグ対策、サポートが必須です。しかし、OSSは高レベルのスキルを必要とするため、次第に「属人化」が生まれやすくなります。
実は、OSSを運用する場合、気をつけなければならないのは、このように見えないコストがかかってしまうケースです。
OSS導入のコストパフォーマンスの良さばかりに惹かれ、OSS運用のコストパフォーマンスまで考えつかないことがあるのです。
まとめ
以上の3つのポイントで思い当たるフシがある方は、大いに検討する余地があります。
OSSではないサーバー監視システムを利用することで、
・技術サポート
・セキュリティ対策
・システムの変化
に即座に対応できます。結果的にコストパフォーマンスが良くなるケースもありますので、移行を検討してみてはいかがでしょうか。