RPA 導入期から運用期へ


2016年以降、「働き方改革」や「IT人材の不足を解決」といったテーマの下に、業務自動化技術ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)が台頭してきました。

これまで人間が行ってきたデータ入力などの定型作業をロボットに任せることで、業務の生産性を向上させるとして注目されています。

2020年時点での国内企業全体におけるRPA導入率は38%にものぼり、大手企業に限定して見れば実に半数以上がRPAを活用しているという統計も存在します。

2020年までに、日本国内の企業のうち、およそ4割がなんらかのRPAを導入している。
出典:株式会社MM総研 RPA国内利用動向調査2020
URL:https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=391

多くの企業がRPAの業務自動化による恩恵を享受する一方で、RPAが抱える課題点についてもまた、多くの議論が繰り広げられてきました。

RPAの導入が活発になり始めた当初は、

   せっかく導入したのに、自動化したい業務には使えなかった!
   導入したRPAを現場で使ってもらえなかった!

といった声が数多く聞こえた一方で、導入ラッシュが落ち着いた現在では、

   RPAを導入したが効果を実感できない。。。
   複数のRPAを使っていて管理漏れがあったり、負担が大きい。。。

といった指摘が目立つようになりました。

導入後に外部ツールとの兼ね合いで業務自動化ができなかったり、現場でRPAを使ってもらえないといった問題に関しては、導入前のツール選定の甘さや、経営層と現場の温度差が原因として考えられますが、

本記事では、導入期から運用期へと移行したRPAのいまを取り巻く、削減効果の不透明さ複数RPAを管理する難しさについて考察していきます。

効率化を実感できないRPA

さて、RPA運用期に突入したいま、企業の現場から聞こえてくる「RPA導入の効果が実感できない問題」ですが、まずはこちらの調査結果をみてください。

RPAを導入した企業関係者のうち、60%近くがRPAを活用しきれていないと感じている
出典:Peaceful Morning株式会社 RPAツール導入後の活用実態についての調査
URL:https://ledge.ai/2021-03-03-2070233465603f6d495b5bb/

2021年3月に公開されたこの調査結果によると、これまでにRPAを導入した日本企業のうち60%近くもの企業がRPAを期待通りに活用できていないという事実が浮かび上がっています。

導入したRPAを上手く活用できていないと感じる理由はさまざまかと推測されますが、ここで注目していただきたいのが以下のアンケート結果です。

RPAを導入した企業関係者のうち、半数以上が自動化の効果を実感できていない
出典:株式会社日立ソリューションズ RPA導入後の企業意識調査レポート
URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/rpa/sp/column/rpa_whitepaper02/

2020年時点でRPAを導入している企業のうち、その効果を実感していると答えた社員は4割程度。全体の6割にも及ぶ社員が、RPAの効果を実感できていないという結果が出ています。

なかなかショッキングなアンケート結果ですが、その原因は業務自動化によって削減できた労働時間が、十分に可視化できていないことにあるのではないでしょうか。

せっかく予算を投入して便利なツールを導入しても、その効果が実感できなければ、結果として「無駄な投資だった」と考えてしまうのも無理はありません。

RPA管理 分散か一括か

運用期に突入したRPAを取り巻くもう一つの課題が、複数のRPAを導入しているケースにおける管理漏れ管理負担の大きさです。

業務自動化に貢献するRPAですが、いち企業内で稼働しているRPAはひとつとは限りません。以下のグラフが示すように、多くの企業で複数のRPAが利用されています。

RPAを導入している企業のうち、約半数が複数のRPAを利用している
出典:株式会社MM総研 RPA国内利用動向調査2020
URL:https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=391

経理部における経費精算業務の自動化、営業部門が担う受注・発注処理やスケジュール調整の自動化、システム部門におけるサーバー・ネットワークの監視自動化など、部署ごとに独立したRPAが稼働している場合があるのです。

ここで生じる問題が、「社内に存在する複数のRPAを、だれどうやって管理するのか」です。

仮に、各RPAの管理を該当部署の担当者が行っており、RPAの稼働状況の監視も部署の担当者が行っていた場合、エラーが発生してRPAが停止していても、それに気づかない恐れがあります。すると、業務の自動化を担うロボットが稼働していないわけですから、当然、関係する業務全体の進捗に影響を与えてしまいます。

一方で、IT部門が社内のRPAを一括で管理している場合、開発元や仕様の異なるRPAの制御を一つの部署で行うことになり、RPA管理にかかる負担は大きくなってしまいます。それぞれのRPAに対して、個別で稼働状況を監視したり、レポートを作成するのは容易なことではありません。

社内RPAの管理が分散していれば監視・管理漏れの可能性が生じ、IT部門で一括管理しようとすれば負担が大きくなる。運用期のRPA管理における大きな課題は、「開発元や仕様に関わらず、複数のRPAを統合的かつ効率的に管理する手段の欠如」といえるかもしれません。

RPA運用期の最適解 ロボシュタイン


「自動化による効果の不透明さ」と、「複数RPA管理の難しさ」というこれら二つの課題を解消する方法として、弊社コムスクエアではロボシュタインを提供しております。ロボシュタインは、RPAの削減効果可視化やRPAの統合管理に強みを持つ、クラウド型プロットフォームです。

ロボシュタインでは、ノードと呼ばれる自動処理ブロックをつなぎ合わせてローコードで自動化フローを構築し、外部ツールと連携することで種々の社内業務を自動化することができます。

ロボシュタインによる業務自動化の例はこちら!

RPAの効果を視覚化するダッシュボード機能

ロボシュタインの魅力的な特長として挙げられるのが、削減効果の視覚化です。ロボシュタインのダッシュボードを開くことで、これまで人力での作業にかかっていた時間や工数を、自動化によって何パーセント削減できたのか、視覚的に出力することができます。

ロボシュタインのダッシュボード機能

上記画像のような形で、人力とロボットの作業効率を具体的に比較することができれば、RPAへの投資が企業にとってどれだけ効果的なものとなったか、実感することができます。

ロボシュタインの魅力は、視覚的に出力された削減効果に基づいて業務フローを見直し、より効率的なRPAの運用に役立てることで、
   削減効果の可視化→業務フローの最適化→RPAによる自動化→削減効果の可視化
というサイクルを確立できるところにあります。

RPA運用のリスク・管理負担を軽減

ダッシュボード機能のほかに、特長の一つとしてロボシュタインは開発元に制限されることなく、社内のRPAを管理することができます。具体的なイメージとしては、まずロボシュタインから各RPAに対して自動化フローの実行指示が出されます。この実行指示に従ってそれぞれのRPAが稼働し、実行結果がロボシュタインに集約されます。

ロボシュタインによるRPAの統合管理

RPAの管理が部署ごとに分散しているケースとは異なり、RPAの制御は始点から終点まで、すべてロボシュタインを通じて実行されます。そのため、トラブルが生じてRPAが停止した場合でも、管理者がより確実に状況を把握することが可能です。

加えて、それぞれ個別に制御せずともロボシュタイン上で複数RPAを統合管理できるため、社内RPAの管理を一括で担うIT部署の負担を軽減することができるのです。

ロボシュタインは、削減効果の不明瞭さや管理の難しさといったRPA運用期特有の課題を解決し、企業における業務自動化の恩恵を最大化することに貢献します!

ロボシュタインによるRPA統合管理については、以下の動画内でデモンストレーションをご覧いただけます。

ロボシュタイン&パトロールクラリス
でシステム監視の自動化も

本記事では、ロボシュタインをRPA統合管理と削減効果の可視化という側面からご紹介しましたが、
ロボシュタインは、弊社提供の「パトロールクラリス」のようなシステム監視ツールと連携し運用していただくことで、サーバーやネットワークといったITインフラの監視運用を自動化することもできます。

ロボシュタインとパトロールクラリスの併用で可能となる、システム監視の自動化

具体的には、パトロールクラリスがシステム障害を検知するとロボシュタインにアラート通知が送られ、さらにSlack等の社内チャットツール上で担当者に通知することができます。アラート通知は、事前にロボシュタイン上で構築したフローに基づいて自動的に振り分けられるため、膨大な数のアラートを人力で処理する手間を削減できてしまいます。

しかし、ロボシュタインによる自動化はアラート通知だけに留まりません。ロボシュタインからの通知を受け取った担当者がチャットツール上でメッセージとしてコマンドを投稿することで、ロボシュタインから対象機器に対しての、コマンド実行指示を出すことができるのです。

パトロールクラリスとロボシュタインを併せて運用すれば、サーバーやネットワークで起きた障害の把握から対応までのプロセスをチャット上で完結させ、システム監視にかかる労働力を削減することが出来るのです。

以下の動画内で、ロボシュタインとパトロールクラリスによる監視運用自動化の例をご紹介しております。

Slack以外にも、ロボシュタインはさまざまな外部ツールと連携させることができます。
テックスクエアでは、ロボシュタインを外部ツールと連携させるチュートリアル記事も掲載しておりますので、是非ご確認ください!

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